#6 2017年を振り返るPart2
#5の続き。
Part2では第7位から第4位までを発表する。
飛ぶ鳥落とす勢いだったUberに起きたカラニックCEOの退任。退任理由は、社内でセクハラをはじめとした多くの不祥事が起きた責任をとったものと言われている。
米国や中国では競合も出てきており、今後さらに競争は激化するだろう。
日本では、川鍋会長率いる日本交通が「全国タクシー」アプリを展開しており、Uberは苦戦中。実際、「全国タクシー」は非常に便利。
そもそも、米国ではタクシーがつかまりにくかったからUberが普及したわけで、タクシー環境が整っている日本でUberが生き残るには、格安で乗れるようにするorちょっとイケてる感じのタクシー会社になるくらいしかないと思われる。(Uber eatsは広がるかもしれませんが。)
VC目線での印象的なトピックではないが、今年はセクハラの告発も非常に大きなトピックだった。ワインスタイン氏のセクハラ報道に始まり、そこから数多くの勇気ある女性が立ち上がり#MeTooとハリウッド界隈での告発が相次いだ。
日本ではクールジャパン機構の幹部が告発されたり、詩織さん、はあちゅうさんの告発があった。正直この声は氷山の一角も一角だと思う。
セクハラ行為は言語道断であるが、男性側もいらぬ疑惑がかからぬよう、職場の女性に触れない、仕事以外の話を振らない、1対1で密室に入らない、プライベートで会わないことを心掛け、セクハラの疑惑がかからないように注意すべき。
第6位 Amazon、ホールフーズを買収(2017年8月)
Amazonが高級スーパーのホールフーズを買収。もう地球を支配してしまう勢い。佐川急便が配送から撤退したりと、ロジ面でネガティブなニュースはあったものの、Amazonの勢いは止まらない。
第5位 東芝メモリ、日米韓連合に売却(2017年9月)
東芝の稼ぎ頭である東芝メモリがベインキャピタルを中心とした日米韓連合に売却。
日本を代表する企業の没落、PEファンドの台頭を感じさせる。
関連して、東証の上場廃止基準が大企業に甘く、中小企業に厳しい気がする。もしそうだとすれば、日本の株式市場全体の信頼を損ねることに繋がるので辞めて欲しい。本当に内部管理体制は整っていたのか疑問。
第4位 プリファード・ネットワークス、トヨタ自動車より約105億円を調達(2017年8月)
以前記事にも書いたが、AI関連ベンチャーとして国内では有名なプリファード・ネットワークスがトヨタ自動車より100億円超の資金調達を実施。未上場の企業に対して、大企業が大型の出資を行うケースが今後増えてくることを予感させる。世の中、深刻な金余りだからね。
Part3に続く。